危険な頭痛

頭痛には原因や症状など様々あり、ライフスタイルや職場環境の変化で頭痛が増大しています。その中でも、重篤な病気のサインとして発生する頭痛があります。下記では危険な頭痛の一部を紹介します。

  • 脳腫瘍
  • 脳血管の問題
  • 神経系の問題
  • 感染症
  • 他部位の疾患

脳腫瘍による頭痛

脳内の腫瘍により発生する頭痛です。腫瘍の部位によって随伴症状(めまい・ふらつき・吐き気・視覚及び嗅覚の異常)が現れることがあります。症状の現れ方も様々で動作により増悪することもあり、朝方に痛みを訴えることも多いです。

脳血管による頭痛

脳血管の問題としてはくも膜下出血、硬膜外血腫、側頭動脈炎など様々あります。外傷から内因的な問題と原因も様々で、問題部位により症状も異なります。徐々に痛みが強くなり、しびれやろれつがまわらなくなることもあります。脳血管の問題に対する処置はスピード勝負になります。

神経系の問題による頭痛

神経にも色々と種類があり、大きく分類すると①運動神経と②感覚神経になります。運動神経に問題を生じると麻痺やしびれとして表れる一方、感覚神経には痛覚や触覚などがあります。この感覚神経に炎症や圧迫などが起きることで痛みとして自覚することができます。三叉神経に問題が生じると頭痛と感じる方もいます。

感染症による頭痛

感染での頭痛としては髄膜炎と帯状疱疹が一般的です。髄膜炎とは脳と脊髄を覆っている膜に菌の感染などにより炎症が起きる症状で、髄膜には硬膜・クモ膜・軟膜と3層から構成されています。症状が悪化すると脳炎まで至るケースもありますので早めの処置が必須です。

髄膜炎での頭痛症状

  • 頭痛発生前に風邪のような発熱・喉の痛み
  • 頭部だけではなく首などにも痛みが広がる
  • 首を前に倒すと痛みの増悪(髄膜刺激症状)

帯状疱疹は一般的にもよく耳にする症状です。脇の痛みを訴える方が多いと思われますが、帯状疱疹は後頭部や側頭部にも症状を呈することがあります。

他部位の疾患

目や耳の問題で生じる頭痛もあります。目では緑内障により頭痛が生じることがあり、耳では中耳炎でも発生します。また副鼻腔と呼ばれる部位に炎症が生じることでも頭痛を呈することがあります。

重篤な疾患による頭痛は、初期症状としては緊張性頭痛や片頭痛と見分けが付きにくい場合が多いです。そのため、随伴症状(めまい・ふらつき・吐き気・視覚・聴覚の異常)が現れるまで放置してしまう方もいます。それだけではなく、安易にマッサージなどを行ってしまう方さえいます。

危険な頭痛に対するカイロ

上記に挙げたような症状による頭痛は、もちろんカイロプラクティック治療では禁忌症状ですので適応範囲外となります。そのため、頭痛は問診・検査が非常に重要になります。問診・検査で異常が疑われた頭痛をお持ちの方には速やかに適切な医療機関をお勧めいたします。ご自身で判断しかねる場合は恵比寿NAGIカイロプラクティック整体にお気軽にご相談ください。