妊娠時のカイロはメリットがある
「妊娠中にカイロプラクティックを受けることは大丈夫ですか?」というお問い合わせを当院にもよく頂きます。答えとしては非常にシンプルで「妊娠時のカイロプラクティックは可能であり、非常に有効」です。近年では妊娠時のカイロプラクティック治療により出産時間が減少する傾向にあるという研究結果もあります。ただ、妊娠時は一般の方とは身体の状態が異なりますので、専門的な知識・経験・環境が非常に重要です。現在日本国内においてカイロプラクティックは法整備がされていないため、国際的に認められていない者までも「カイロプラクティック」として施術を行っているのが現状です。またその不透明さから、助産師や産婦人科で「カイロプラクティックは危ない」といわれる妊婦さんもいるそうです。当院の施術者は4200時間の専門教育を経た国際基準のカイロプラクターとなりますので、妊娠全期間の施術を受け入れております。
妊娠期間中に腰痛や股関節痛など何らかの症状を呈する方は非常に多く、実際に妊婦さんの30%は腰痛に悩まされていると報告があります。妊娠時にはなぜ問題が起きやすいのか、カイロプラクティック治療でどんなメリットがあるのか、どのような施術を行うのかをご説明していきます。
妊娠中のカイロによるメリット
- 良好な妊娠状態の維持
- 分娩時の時間短縮
- 腰や肩、手首などの関節の負担を軽減
妊娠時の体の変化
- 体重が増加
- ホルモン分泌(安定期初期)
- お腹が大きくなり、腹筋の作用が弱まる
- 骨盤が前傾し、前方重心に傾く
- 腰椎の過剰前弯(腰の骨が前方に行く)
- お尻の筋肉が引き延ばされる
- ホルモンが分泌(妊娠後期)
体重増加
体重増加により骨盤の関節である仙腸関節や恥骨に離断性の負荷がかかりやすくなります。その負担をお尻や股関節の筋肉で補うことで臀部及び股関節周囲の筋肉の緊張が生じます。この段階でカイロプラクティック施術を行うことで腰痛や股関節痛などの強い痛みを防ぐことが可能です。
ホルモン分泌(リラキシン)
①妊娠初期及び安定期付近と②臨月付近になると子宮ホルモンのリラキシンの分泌が増大します。リラキシンは靭帯や軟骨組織を緩める作用があり、妊娠初期及び安定期では胎児のスペースを形成し、妊娠後期では骨盤腔を広げ産道を確保する働きがあります。これらの作用は非常に重要な作用である一方、靭帯が緩むことで骨盤や手首などの関節が不安定になり症状を呈することがあります。特に骨盤部には胎児の重さがかかるため、臀部や股関節周囲の筋肉は過剰に緊張しやすくなり、腰痛や股関節痛へと繋がります。当院に来院される妊婦さんのほとんどが安定期付近か臨月付近の時期に症状を呈しています。この期間はリラキシンの影響で靭帯が緩んでいるため、関節への調整は通常よりも低刺激で行うことが可能です。
骨盤の前傾
腹部の筋肉が胎児の影響で引き延ばされ、筋力の弱化が生じます。筋肉には前と後、左右、交差の拮抗関係がありますので、腹筋が弱化することで腰部と大腿部(太もも)前面の緊張を生じ、臀部の筋肉は引き延ばされます。このような状態になると骨盤は不安定になり前傾しやすくなります。
骨盤が前傾することにより
- 骨盤の関節である仙腸関節の可動制限が生じる
- 腰部に過剰な前弯が生じる
仙腸関節の可動性が低下することで代償的に股関節に負荷がかかり股関節痛を呈します。また、腰部過剰前弯により、腰部の筋肉が過剰に緊張することで腰の痛みに繋がります。カイロプラクティックでは関節の可動制限がかかる骨盤の仙腸関節などに調整を行い、腰部や股関節への負担を軽減していきます。
妊娠時のカイロ
妊娠時のカイロプラクティックは非常に有効ですが、一般の方とは身体の状態が異なりますので、専門的な知識と治療環境が必要です。専門的知識と治療環境が備わっていない院では妊娠中の施術を断っているところもあるそうです。
- カイロプラクティック専用ベッドを使用
- 4200時間以上の専門教育
- 女性専用カイロ院にて妊娠全期間の施術経験
当院ではカイロプラクティック専用のベッドを使用しておりますので、妊婦さんの腹部は角度が調整でき、スプリングによる圧調整ができます。そのため、腹部に負荷がかからないように施術が可能となっております。また、4200時間の専門教育では成人の解剖学だけではなく、胎児と母体の関係性に関しての「派生学」といった専門の教育も受けております。これまでに丸の内・表参道の女性専用人間ドック内にて女性に特化しカイロプラクティックを行っておりましたので、妊娠全期間の施術経験も豊富です。妊娠時はただでさえ精神的に不安定ですので安心のできる場所で安全な施術が大切です。
妊娠時の施術内容・頻度
妊娠時は期間により状態が大きく異なりますので、状態に合わせて施術内容を対応させていきます。リラキシンが分泌している安定期初期と臨月付近では靭帯が緩んでいるため関節への刺激は非常に低くても効果があります。一方で、不安定でもあるので通常よりも高頻度での施術が必要です。それ以外の期間では通常の方と同じく定期的なメンテナンスで安定した状態を維持することができます。
妊娠中で症状にお困りの方・骨盤矯正などのメンテナンスをご希望の方はお気軽に恵比寿NAGIカイロプラクティック整体院にご相談ください。